ワークショップでAWS上のHPC/スパコン技術スタックに触れてみよう!
AWSの経験が数年あっても、HPC関連のAWS技術スタックは全く触ったことがないエンジニアは多いのではないかと思います。
手を動かしながら未開拓だった AWS HPC を学びたいなら、おすすめのワークショップがあります。
HPC・スパコンという巨大なテーマに、初心者はどこから手を付ければよいのか迷ってしまいます。 AWSが提供するHPCワークショップを利用すると、AWS上でHPCを利用する上で必要なサービス・構築方法・ベストプラクティスを学べます。
ワークショップで学べること
ワークショップの対象やゴールは以下の通りです。
このシリーズのワークショップでは、HPCクラスタの構築やHPC上でのHPCワークロードの効率的な実行に役立つAWSコンポーネントの概念やベストプラクティスを理解していただくことを目的としています。(DeepL の日本語訳)
This series of workshops is designed to get you familiar with the concepts and best practices to understand AWS components that help to build an HPC cluster and run your HPC workloads on HPC efficiently.
ワークショップを通じて以下を学びます。
- AWS の基本
- AWS ParallelCluster で AWS 上に HPC クラスターを構築
- 高性能ファイルシステムLustreのマネージドサービス Amazon FSx for Lustre の使い方
- AWS BatchでCARLAのシミュレーションを実行し NICE DCV で可視化
- Elastic Fabric Adapter(EFA)で100Gbpsのネットワーク帯域を体験。帯域とレイテンシーをOSUベンチマークで計測
つまみ食いも可能です。
敷居が高い AWS HPC のサービス群をまとめて学習することができるため
- HPCを学びたいAWSエンジニア
- AWS上でHPCの計算を行いたい研究者
双方におすすめです。
ワークショップの嬉しいところ
HPCの基本概念やAWSのHPC関連の主要サービスが網羅されており、手を動かしてサービスの特性を理解できるように設計されています。
クラスターは AWS ParallelCluster を使いIaC的に構築します。用意されたテンプレートを流すだけなので、かんたんにクラスターを構築できます。
ワークショップはメンテナンスされており、最近のサービス・機能も盛り込まれています。
ワークショップの注意点
インスタンスの消し忘れにはご注意ください。
実践的なワークショップのため、コンピュート/ヘッドノードのスペックが全体的に高めです。
例えばEFAを利用するには100Gbpsのネットワーク帯域があるEC2インスタンスを起動する必要があり、テンプレートをそのまま流すと、時間単価が $4.896 の c5n.18xlarge を起動します。
ワークショップはテキパキとこなし、セクション単位でクラスターをきれいにお掃除してください。
おすすめの副教材
本ワークショップの副教材としては
- AWS ParallelCluster の補強として AWS Parallelcluster の Blackbelt 資料
- AWS の補強として ホワイトペーパー:ハイパフォーマンスコンピューティングレンズ AWS Well-Architected フレームワーク
- HPC/スパコンの補強として 一週間でなれる!スパコンプログラマ
がおおすすめです。
最後に
HPC/スパコンはスコープが非常に広いので、業務と関係のあるところ、理解できるところから少しずつ開拓していきましょう。
それでは。